職人がつくる木の家ネット
つくり手リスト 全国一覧 北海道・東北 関東(東京以外) 関東(東京) 東海 甲信越・北陸 関西 中国・四国・九州
現場レポートつくり手インタビュー赤堀楠雄の林材レポート伝統構法の復権木の家そもそも話木の家Q&A木の家ネット 総会と活動


 
 
丹羽 明人(丹羽アトリエ)

この家は今からちょうど12年前に私が設計して建てたもので、一階と二階を玄関ホールで分けた二世帯分離型の住まいです。その頃はまだ一人目の子供が生まれたばかりで、この先子供が何人授かるのかもわかりませんし、結婚したばかりでてマンション暮らしをしていた私達二人には、住まいのイメージも無く、生活スタイルもまだ定まっていませんでした。そのため、どんな間取りの家にしたら良いのかすら、恥ずかしながらよくわかりませんでした。 結局、二階は極力間仕切りをせず、さしあたって必要な部屋や機能で留めることにしました。

あれから子供は三人に増え、そして父が亡くなり、家族構成も大きく変わりました。当時はうまく機能していた二世帯住宅も、今では持て余すところも多く、それに、長女も間もなく六年生。そろそろ自分のスペースをほしがるようにもなってきました。と言う訳で、ピアノがおいてあったスペースを間仕切って長女と次女の部屋にし、親子で二組あった風呂と脱衣室をつなげて長男の部屋を造ることにしました。

こうした改修が簡単にできるのは、木造軸組構法の家だからです。構造的にいじれない柱さえ残しておけば、これまで部屋に分かれていたところをつなげたり、間に壁をつくって部屋をつくったいといった「足したり引いたり」がとてもしやすいのです。壁で構造をもたせている2×4のパネル住宅だったら、こう自由はききませんね。しかも、木造軸組構法であれば、すぐ近くの大工さんに頼めば、さほど大げさなことにならず、身近な技術で直せるのです。住宅メーカーの営業を通して・・という面倒もありません。

数年前の建設白書で、日本の住宅の平均寿命が26年というのを目にしました。家を壊してしまう事情はいろいろあるのでしょうけれど、『家は家族と共に成長できるもの』と言う意識があれば、もう少し平均寿命も延びるのではないかと思うのですが・・・。
 
         
     
徃見 寿喜(樹音建築設計事務所)

優れたところがたくさんある「木の家」のよさを「ひとこと」で表すなら「暮らしと共に時を刻む」ということでしょうか。使えば使うほど木のよさが出てくる木の家。無垢の床板は美しく輝きはじめ、大黒柱でさえ、なんとも言えない光沢を帯びてきます。おばあちゃんちの式台の心地よさが、今でも忘れられないなあ。これは工業製品ではなかなか味わえないでしょうね。
 
         
     

日高 保(きらくなたてものや)


気持ちよいこと。それが木の家づくりに取り組む出発点です。

その気持ちよさとは、刹那的に感じるものではなく、また固体物体としての人間が感じるものではなく、そこに生身の人間が春夏秋冬四季を通じて同じ土地に暮らしてみて、五感を通じて覚える気持ちよさのことです。

さらに、‘感覚’で感じる気持ちよさだけではありません。作る過程、そして木の家づくりの前提となり、作る過程で育まれる、住まい手と作り手の関係も気持ちよいものです。

木の家を設計する人間として、クウ、ネルだけではなく人間のあらゆる活動の中で得る感覚と感性、同じ土地に住み続けることにより得る体験的な感覚と感性、その感覚と感性を研ぎ澄ませ、それらに素直に従って得た判断が「木の家」であってほしいと思っています。
 
         
     
加藤 長光(モクネット事業協同組合)

秋田杉の産地から「木の家の良さ」について書きます。

20年近く前に地元の人に「(伝統的な)木の家」ってどう思う。と尋ねたことがあった。

 林業の人は「山さええ木ねぇしてなー」
 製材屋さんは「地元は相手にしてねぇ」
 地元の大工さんは「面倒くひぇ」
 設計士さんは「今どき建てる人えねぇ」
 住んでいる人は「寒びしてなー」

林業の人は、国有林ではない民有林に関わっている。
製材やさんは、国有林の丸太を仕入れて首都圏の市場や問屋に出荷している。
大工さんは、職人から工務店の社長になった。
設計士さんは、確認申請を主な仕事としている。
住んでいる人は、昔からの家を補修しながら生活している。


この頃「木の家の良いところ」と尋ねたら。

 林業の人は「建てる人が山さ来てけるしなぁ、こんた木もちゃんと使うし」
 製材屋さんは「少しうるひぇども、ちゃんと木を見でけるしなぁ」
 地元の大工さんは「昔はえぐ建でだもんだ。職人の仕事はこえだでぁ」
 設計士さんは「儲からねぇ。大変だども、おもしれぇ」
 住んでいる人は「夏冬とも気持ちぇー、掃除も楽だ」

モクネットのはじまりの頃、都市の生活者や設計士たちが「木の家」は「山が見える」こと。と言っていたことを思い出します。

都市で「木の家」に様々な立場で関わっている人たちの個性豊かな想いの発信で産地の人たちにも「木の家」と「山」とのつながりが見えはじめて来ました。

このことは林業地や木材産地にとって大切な財産、元々つながっていた林業や木材と家づくりの関係を取り戻すことができれば幸いなことです。

もう一つの「木の家の良さ」です。そして、家並み、町並みとして「木の家」が誰の目にも見えることはもっと良いと思う。「木の家の良さ」が長い時間を必要としても世の中を変えて行く具体的な一つであると考えたいものです。
 
         
木の家ネットの会員 会員が実践する木の家づくり 更新ページ
▲ページの先頭へ

topページへ

このサイトについて
地域別
 北海道・東北関東(東京以外)東京
 東海甲信越・北陸関西
 中国・四国・九州
職人がつくる | 日本の | 木の家
人に健康、環境にやさしく
いざという時に心強く | 末長く
愛着をもって住める家
そんな家を求めるあなたと
つくる私たちの縁結びのサイトです
現場レポート
インタビュー
赤堀楠尾の林材レポート
伝統構法の復権
木の家そもそも話
木の家Q&A
木の家ネット 総会と活動
 (c) 「職人がつくる木の家ネット」プロジェクト   web: http://kino-ie.net