「光と遊ぶ」 これがこの小屋のプランを練るにあたってのテーマです。光といっても「室内の照明としての太陽光&人工光」や「電気エネルギーを得るための太陽光」ではなくて、「外部環境の変化を感じ取るための直接&間接の太陽光」とでもいうべきものです。
小屋には3方向に細長い地窓が開いています。地窓内には水を張ったトレイを配置し、トレイ内の水が絶えず波立つように、太陽電池で動く小さなオモチャを浮かべます。晴天で直射日光がある場合、それはトレイ内の水面で反射し、小屋の内壁にゆらゆらとゆらめく光となって差し込むはずです。小屋は方位に対して斜めに建てているので、時刻に応じて光が差し込む窓が移り変わっていくことになります。各窓には、一カ所づつ色ガラスを置くつもりです。色ガラスを透過した部分だけ光に色がつくので、そのゆらめく色の光の位置をみれば、おおよその時刻がわかるはずです。
小屋には八ヶ岳の眺望と採光のための大きな窓が一つあるのですが、それは蓋をして完全に光を遮ることができるようにします。すると、室内に差し込む外光は地窓からのみになります。
小屋はゲストハウスとしても使うのですが、そこに泊まったお客さんは、夜中に真っ暗だった地窓が、夜が明けるにつれて深い青からオレンジへの変わり、やがて白くなって、いつのまにか床のすぐ上にゆらめく反射光が映っているのに気がつくはずです。これが、わが家のおもてなしになればと考えています。