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■地滑りと豪雪の半蔵金
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半蔵金は山奥の集落です。田んぼは一枚一枚が小さな棚田になっています。家の背後はすぐ熊の出るような山で、下はもう谷、というごくわずかな平坦地に、家が建っています。冬の積雪が3Mを越える豪雪地帯で、家の山側には必ず、といっていいほど、融雪池が掘られており、水をたたえています。また、家の谷側には通路がとられるという、自然とその地形を受け入れる形で集落がつくられています。ここは、国内でも有数の地滑り地帯でもあり、ところどころに地層から水を抜くための装置がみられます。
雪国特有の昔ながらの知恵が生きた伝統的な木組みで、つまり「古い道理」でていねいに作られた家が多いようです。柱も梁も断面が大きく、雪の荷重を受けるためにがっちりしたつくりです。昔ながらの木組みの技術の基本にのっとって、接合部を丁寧に組んである家が多かったです。総二階の二階部分にはバルコニーのない掃き出しのガラス戸があり、冬の積雪時にはここから出入りすることがうかがい知れます。今では屋根の多くが鉄板製で、雪を落としやすい、あるいは雪下ろしがしやすいように工夫されたさまざまなバリエーションがあります。外壁は葦で編んだ小舞に土を塗った壁の上に、積雪時の湿気に備え、比較的高いところにまで板を張ってある家が多いようです。
地滑りがあり、豪雪のきびしいこの地に人が入ったのは戦国時代でした。斜面のわずかな平坦な土地に家を構え、棚田をひらきました。その様子が雛壇に石仏が並んだように見えたことから「十三仏村」と呼ばれていたそうです。人口が増えるにつれ、棚田で穫れる米だけでは成り立たず、男は炭焼き、女は養蚕をしながら生計を建てていました。しかし、この二つの現金収入源がすたれるとともに人口は減っていく一方で、今に至っています。昭和31年までは半蔵金村でしたが、その後、栃尾市に編入されました。 |
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| 斜面に立つ家々は雪国特有の総二階。屋根は雪を融かしたり落としたりしやすいように、ざまざまな形に工夫されている。 |
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