より安全になったように見えていても、火そのものの本質は変わっていません。なにかのきっかけで燃え広がった火のおそろしさは、同じです。むしろ、今の 家は、いったん火がつくと、新建材などから有毒ガスが発生し、火に焼かれる以前に亡くなるケースも増えているともいいますから、昔にはなかったおそろし さも生まれているようです。
ガス台から、たばこから、なにかに引火してしまえば、安全に囲われていた火も燃えさかります。日常生活の中で生火を扱う機会が少なくなっているからこそ、たまには、火をおこしたり消したりする体験をするのもよいのではないでしょうか?キャンプで火を焚いたり、七輪でさんまを焼いてみたり、ろうそくの灯だけで晩ごはんを食べたり・・・楽しみも兼ねて、生火を使ってみる、その体験から得ることがきっとあるはずです。
火を扱うことは、人間と動物とを分ける第一歩でもあります。自分で火をおこし、始末ができる、ということが、生きる基本的な自信や充実感につながります。火鉢でお餅を焼いたことをなつかしく思い出す経験がない世代に、暖炉や薪ストーブ、ペチカなどを生活に採り入れたいという人が増えていることも、そのことと無縁ではないようです。生火が生活に彩りや活気をもたらすという側面もあるのですね。
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この休みに、キャンプしてきました
夜は焚き火をして、友人とコーヒーやビールを飲みながら
今までの人生のことや子供たちのしつけについて語り合いました
火は、言葉を持たないのに、いろいろ語りかけてくれるし
いっしょに話を聞いてくれる。
火の持つゆらぎが、心を癒してくれる。
(大江忍さん) |
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